2005年3月23日水曜日

コブシとハクモクレンの見分け方の決め手(植物おじいさん)



見た感じが豪華なのがハクモクレンでコブシは素朴で野生っぽい、というのが散人のだいたいの感じなのだが、厳密にどこが違うのだと言われると、困ってしまう問題。例の植物おじいさんが簡単で間違いのない見分け方を教えてくれた。

違い:
  1. 本来、コブシは花弁が6枚、ハクモクレンは花弁が9枚。でも新しい品種ではこの数が微妙に違うことがある。決め手とはならない。
  2. 決め手は、コブシの花の直ぐ下に付く小さな葉っぱ。コブシの花の下には、小さな葉っぱが一枚必ず付くが、ハクモクレンには付かない。

またまた勉強させて貰った。

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2005年3月16日水曜日

またして「イナカモン」が国の重要政策を引っかき回している!



外交問題は、戦争するしないの判断も含めて、国家として一番重大な命がけの判断だ。地方自治体が云々する問題じゃない。今回の島根県議会の「竹島の日」条例制定は、はっきり言ってイナカモンの越権行為だな。

竹島帰属問題の正統性についていっているのではない(もっとも人類の歴史上、領土というのは常に実力で占拠した者のもんだ。日本だってそれでやって来たわけだから、はっきり言って大日本帝国のやり方を忠実に継承した李承晩の勝ちってわけだが、それはこの際議論しない)。重要なことは、誰がこの問題をハンドルするかという問題なのである。これは「国」が判断することだろう。地方交付税で食っている島根県がしゃしゃり出る問題じゃない。

思い出すのは、アルゼンティンのフォークランド紛争のこと。フォークランド(マルビーナス)はアルゼンチンの固有の領土だと、アルゼンチン政府は主張してきたが、紛争の直前、いきり立った国民感情に便乗して「マルビーナスに義勇軍を派遣しよう!」と呼びかけた新聞社(プレンサ紙)をアルゼンチン政府は発刊停止処分にしたのである。理由は「国の交戦権発動の権利は政府にしかない」というもの。アルゼンチンのウヨク軍事政権ですら、ちゃんと常識をわきまえていたのである。今後、島根県がこの「条例の精神」に基づいて地元の勇ましい消防団を竹島に上陸させればどうなるのか。日韓戦争である。

日本の基本的な国益に重大な影響を与えることが、一介の地方自治体の決定で左右されることがあってはならない。それでは関東軍と変わらない。

何とか家族の会の行動とその影響力についても同じことが言える。


イナカモン利権集団のごり押しについてはここ(↓)で勉強しよう。

カテゴリー「農業問題」


2005年3月11日金曜日

「朝ごはん実行委員会」ってなんだ?



今朝の日経新聞に「フレッシャーズ朝ごはん講座」って言う記事があり「朝ごはんを食 べないとダメ、その基本はごはんとみそ汁、美容的観点からもいい」と主張している。ちょっとクサゲな記事。よく見ると広告企画であり、広告主は「朝ごはん 実行委員会」となっている。こいつはいったいなんだ?

ネットで調べるとあった。
農林水産省・JA全中・JA全農で「朝ごはん実行委員会」を展開
農林水産省・JA全中・JA全農では、「朝ごはん実行委員会」を発足させ朝ごはんの啓発活動を行なっています。
朝ごはんに関する情報提供、広報活動、流通業界への働きかけなどが柱。
食糧庁(現‐農林水産省総合食料局食糧部)とJAでは、増加傾向にある朝食の欠食率を改善し、日本人が育んできた米食を中心とした朝ごはん摂食を促進するため、平成12年5月、「朝ごはん実行委員会」を発足させ、朝ごはんの啓発活動を開始しました。

やっ ぱり農水省がかんでいたのだ。JAが自分ところの商売のためにお金を使って広告活動をやるには構わないが、どうして農水省までが国民の税金を使ってその営 業活動に加担せにゃならんのか、腹が立つね。しかも「米食を中心とした朝ごはん」とわざわざ唱っているところが公平さを欠くし、いかにもクサゲ。小麦農家 や製パン業界はどう思う?

しかも「流通業界への働きかけ」をやると言っている。ベーカリーなんか併設しているスーパーは、お上によって取りつぶされるかも知れない、桑原桑原。

そもそも、散人の個人的体験から言えるけれど体重を気にする人は朝食を抜くのが効果的。朝食分のカロリーだけ摂取カロリーが確実にすくなくなるし、食事の間を開けてある程度血糖値を下げないと、体内に蓄積された脂肪を燃焼させることにはつながらない(らしい)。

「朝 食を抜くのは悪」という宣伝がかしましいけれど、朝食抜きを実行している人はいっぱい居る(言わないだけ)。サッチャー首相も何十年間朝食はオレンジ ジュースだけだったし、そういえば健康オタクのサンプラザ中野もそうだね。平安時代の貴族も一日二食。三食も食べてたのは重労働の肉体労働者だけだった。 現代社会で、筋肉労働をしないホワイトカラーが三食も食べ始めたことが、肥満と成人病の蔓延につながった?

農水省と農協(JA)の宣伝を真に受けていると、日本人はみんなデブになってしまうかも知れない。 

2005年3月9日水曜日

なぞなぞ(四文字熟語系)「用意周到・頑迷固陋」「伝統墨守・唯我独尊」「勇猛果敢・支離滅裂」とは?



答えは、今朝の日経春秋コラムに。他にも「選良意識・占領人事」とか「巧言令色・現実追従」とかあって、面白いよ。

掲題部分は陸・海・空の自衛隊気質についての8文字熟語だが、読んで笑いながら、考えてしまった。組織の気質と組織構成員の気質について。組織と個人は別だといいながらも、長年組織内で働いていると、個人もなんとなく似てくるのである。4月から新入社員になる人も多いだろう。覚悟しておいた方がいい。

2005年3月8日火曜日

なぞなぞ(地域差別系)「日本一、ケチで、ウソつきで、イケテナクて、ナマケモノで、悪人で、味オンチで、おバカな県民は、何県人でしょう〜か?」



今晩のフジテレビ「ふるさとランキング」。「人生は出身地で決まる」との過激なタイトルで始まった地域差別的統計データの披露の数々。面白かったね〜。ところで掲題の設問に対する答えは何だと思う?

答え:大阪人。

散人は、生まれ育ちこそ西宮だが、本籍は(東京に移すまでは)ずっと大阪北浜四丁目だったから、本質的には大阪人。でも、このフジテレビの調査に腹を立てると思えば大間違い。これを見て大いに満足したのである。それでこそ大阪人だ。大阪人は人間性が豊かなのである。「ケチで、ウソつきで、イケテナクテ、ナマケモノで、悪人で、味おんちで、おバカ」……これこそ人間ではないか。

そんなアホな総括より、個別のランキングが面白かったよ。例えば:
  1. 日本一、一人あたり個人貯蓄額の大きな県は?……一位、徳島県、二位、福井県、三位、香川県、四位、富山県、五位、奈良県
  2. 可処分所得あたり貯蓄比率の高い県は……一位、福井県(36%)、ちなみに最下位は、兵庫県(0.6%)とのこと。阪神大震災の影響もあるんだろうね。お上は何の援助もしてくれなかったから自前で再建するしかなかった。
  3. 一番贅沢する県民は(エンゲル係数の高いのは?)……一位、京都府、二位、和歌山県、三位、鳥取県(あれ?、「京の着倒れ」じゃなかったのか。新事実だね。
  4. 一番食べ物にお金を使わないのは?(味オンチは)……一位、茨城県、二位、鹿児島県、三位、福岡県
  5. 一番のおしゃれなのは(人口あたりの衣装代)……一位、広島県、二位、滋賀県、三位、埼玉県
  6. 一番のナマケモノは?(睡眠時間の長い県)……一位、秋田県、二位、鹿児島県、三位、新潟県
  7. 一番くらいのは?(意識調査「働くことはつらいと思う人の比率))……一位、青森県、二位、岩手県、三位、宮城県
  8. 一番ウソつきなのは?(人口あたり詐欺事件の比率)……一位、山口県、二位、大阪府、三位、島根県
  9. 一番おバカなのは?(テレビに出られるという看板を設置した無人カメラに登場した人の人数)……一位、福岡県、二位、大阪府、三位、愛知県

以上の設問ほかを総合して、大阪人が一番「日本一、ケチで、ウソつきで、イケテナクて、ナマケモノで、悪人で、味オンチで、おバカ」ということになったらしい。ちなみに反対に「一番前向きで、格好良く、グルメで、気前がよく、賢い」のは、大分県人とのこと。

大分県人の悪口を言うわけじゃないが、一番アホだという大阪人こそが一番人間的だと思うが、如何。人間は、聖人君子ではないのである。


2005年3月7日月曜日

なぞなぞ(統計系)「幸福の度合いは客観的要素で説明することが出来るのでしょう〜か?」



へへへ、ポリティカリー・ノット・コレクト型なぞなぞ。大阪大学の筒井義郎教授が行った6000人を対象とする調査によると、人の幸福感とは性別・年齢・学歴・職業・所得・資産・信条・習慣などで説明できるとのこと(日経新聞「経済教室」)。ホンマカイナ。

その調査の結果わかったいくつかのことをあげると:
  1. 年齢が高いほど不幸である。
  2. 所得を調整しても、学歴が高い人ほど幸福である。ただし、短大卒は高卒より幸福度が低い。
  3. 所得を調整しても、求職中の人は不幸である。
  4. 所得を調整しても、パートで働く主婦は無職の主婦より不幸である。
  5. 男性は平均的には女性より不幸である。喫煙する人は平均的に不幸である。
  6. 他人を気にする人ほど不幸、お金に執着する人ほど不幸、他人の思いやりがある人ほど幸福。
  7. せっかちな人ほど、心配性の人ほど不幸である。

同教授は、人間は必ずしも合理的に行動するわけではないが、合理性からの乖離には一定の法則があるとする行動経済学の立場から、幸福度の研究をまじめにやっておられる。幸福度は自己申告(ゼロから十の十一段階で答えて貰い、他の要素との関連性を見つける。結果はかなり常識的なことだけれど、統計的にこう立証されると、迫力があるな。